2回目のタイ赴任のときは子供達は大きくなって下宿や寮から大学に行くようになったので、バンコクでは妻と二人の生活であった。
私は月曜日から金曜日はナコンパトムの工場に滞在し土曜日と日曜日は妻の待つバンコクのアパートに帰るのが通常であった。
バンコクのアパートのすぐ近くに日本の漫画本がそろっている漫画喫茶によく行った。
私も妻も漫画が好きだったし、この店のランチ定食は大変美味しかったので、昼食を食べて漫画を読む時間を過ごした。
漫画喫茶の名をオレンジハウスと行った。オレンジハウスの壁の色はやや紫を帯びた糖蜜色であった。
昼食と漫画を満喫したのち、さらに歩いて10分ほど行けば日本の食材が何でもそろう「フジスーパー」がある。
ここで1週間分の食材を購入し、シーロー（小型４輪トラックを改造したタクシー）でアパートに帰った。
今となっては、平凡だが懐かしいバンコクの生活である。
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