351. 柿渋残渣の放置 2020年5月28日
第301節の柿渋残渣(写真4の圧搾残渣)を室温で放置してその変化を観察した。
写真1に柿渋参座の放置経過を示す。
写真2は放置を終了した最終柿渋残渣の乾燥前後の状態である。
乾燥固形分は90.7%であった。
表1に柿渋残渣の重量、RGBT.RGB%の測定データを示す。
相対重量の変化を図1に示す。
単なる水分の蒸発だけならもっと早く重量は一定になるはずであるが、そうではなく重量の減少は2019年9月12日~2020年4月27日まで
228日間も続いた。
残渣の放置により悪臭(酪酸臭)が発生したことから発酵により残渣固形分が揮発性有機酸、炭酸ガス、水蒸気に変わり飛散したものと
考えられる。
図2にRGB変化を図3にT値の変化を示す。
放置とともに残渣は暗色化していった。
図3にRGB%の変化を示す。
放置前はR%とG%が同程度であったが、すぐにR%の増加とG%の減少が始まり、柿渋残渣は明瞭な糖蜜色となった。
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