352. サザンカに付いた毛虫 2020年6月6日
ガス使用量の検針に来られた女性が私に言った。
「計器のある場所に行く途中の木に毛虫がたくさんいて、通り抜けることができません。私はこの毛虫に弱いので、なんとかしていただけないでしょうか。
毛虫がいなくなったらまた来ます。」
その場所は私設研究室の庭木があるところである。
早速見てみるとサザンカの木に集団でたくさんの毛虫が付いていた。(写真1)
その毛虫のRGBを写真2に示す。
サザンカの木は2本あるが、両方とも毛虫だらけだったので枝を全て切り取ることにした。
またついでにモミジとマキの剪定も行った。枝を落とした庭木の様子を写真3に示す。
このサザンカとモミジについては246節と332節にも記載している。
枝落としが終わって、サザンカについた毛虫がなんの幼虫なのかをインターネットで調べてみた。
そして衝撃を受けた。
これはチャドクガの幼虫でひどいかぶれを起こすらしい。(表1)
調べてから枝落としをやればよかったものの後の祭りである。
私は毎朝この庭木を通り抜けている、思い起こしてみれば5月10日ごろ半袖にしてから首に発疹がで出した。
汗疹だと思って市販の薬ですましていたのだが、なかなか良くならない。
それはそうだろう、毎日チャドクガの毒針毛を首や手に浴びていたのだから。
発疹は首だけでなく両手にもできだした。
そして今回の枝落としで大量の毒針毛を浴びてしまったのである。
もちろん、枝落としにはそれなりの準備をした。
①帽子をかぶり②ゴーグルを着け③長袖を着て④手袋をはき⑤長靴をはいた。
それでも案の定夜、になると今までに無い強いかゆみに襲われ、その夜はほとんど眠ることができなかった。
まさしくインターネット情報のとおりであった。
翌朝、皮膚科を受診した。
医師のおっしゃるに「私もチャドクガでひどいめにあったことがある。チャドクガを見つけたら専門業者に駆除を依頼するに限る」
写真4に治療前と治療18後の発疹の状況を示す。
大きく改善されたことがわかる。
表2に私の治療に処方された薬の内容を示す。
「帰宅されたらすぐにガムテープを患部にあてて毒針をはぎとってください」と医師から指導をうけたので、首まわりと腕の内側をやってみた。
これも効果があったかもしれない。
点滴注射が2時間ほどすると、かゆみが弱くなり、いままでショボショボしていた目の違和感や体全体の倦怠感がなくなり、心が澄み切った状態になり
大変気分がよくなった。
点滴を受けるのも、初めてのことであったが、良く効いてよかった。
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