393. サトウキビワックスの燃焼 2021年1月15日
サトウキビワックスをロウソクのようにして燃やしてみたいと考えた。
ほんとうは研究日誌124節に示したようにワックス分のみを抽出して使用すれば良いのだが、今回はサトウキビ搾汁時の残渣を用いる
ことにした、(写真1)
写真2に示すように十分に風乾した生ジュース残渣をホットプレートで溶融し、これに市販のロウソクの先端部を埋め込んだ。
埋め込んだロウソク先端部に点火して燃焼経過を記録したのが写真3である。
普通のロウソクのように芯の先端部から炎が上がるのではなく、炎はすぐに周囲に広がった。
サトウキビワックス以外にサトウキビファイバーが多量に混合しているので、それぞれのファイバーが芯になって燃え広がったのだと思う。
それにしても立ち上がる炎のなんと美しいことか。
点火後8分でサトウキビワックスは燃え切った。
残ったのは黒くなったファイバーである。
写真4は炎の底部でワックスのガス化がおこりそれが燃焼している状態を示した。
ガス化過程から炎になるまでのRGBを示した。
曇ったガスを通してワックスを含んだ残渣が美しい糖蜜色に見える。
ロウソク燃焼残渣(ファイバー)は写真5に示すようにプロパンガスコンロで強熱した。
最終的には灰が残った。
灰のマイクロスコープ画像と顕微鏡画像をそれぞれ写真6と写真7に示した。
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