404. タンポポの1年 2021年4月9日
第2サトウキビの隅にタンポポを見つけた。
サトウキビにとってタンポポは雑草なので引き抜こうと思ったが黄色の花と白い綿帽子があまりに美しいので観察することにした。
タンポポを見つけて観察を開始したのは2020年の4月2日で、その後1年間観察を続けた。(写真1)
写真2は毎月2日前後に撮影したタンポポの変化である。
写真3-1~写真3-12はほぼ毎日撮影したタンポポの状態である。
写真から緑葉の枚数と花茎の本数を数え、その変化を示したのが図1である。
緑葉枚数が最も多くなるのは3月下旬であり、7月中旬、9月下旬、10月下旬にもピークが見られた。
緑葉枚数が最小になるのは6月上旬、8月中旬であった。
花茎の本数が著しく多くなるのは3月下旬から4月上旬であった。
図2には緑葉枚数と花茎本数の合計を示した。
すなわち、地上部のバイオマスの変化である。
これが最も大きくなるのは3月末であり、7月中旬、10月にもピークがあった。
最も小さくなるのは6月上旬、ついで8月中旬、そして12月であった。
図3.には花茎本数/(緑葉枚数+花茎本数)比率の変化を示した。
花茎比率が最も高くなるのは8月下旬であった。この時期は地上部バイオマスは少ないが、緑葉の少なさに対して花茎本数が比較的
多いのである。
3月末のピークでは緑葉、花茎ともに多い。
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