419. 筍の生長 2021年7月7日

 今日は7月7日で七夕である。
 七夕飾りになぜ笹や竹を使うのかというと、七夕の風習が始まる以前から神聖なものとされてきたからのようだ。
 天に向かってまっすぐ伸びる生命力や防腐作用の強い葉に魔除けの力があると信じられていたからとのこと。
 写真1のように下から竹を見上げてみると、まさに天に昇る力を感じる。



 私の研究室の隣に竹林があり、今までにもそれを題材にして以下のような記事を書いた。
 350節:筍の皮色
 362節:竹林の色変化
 367節:若竹とサトウキビの生長
 368節:若竹切株の変化

 350節にも記載したように隣の竹林から地下茎が伸び、研究室の敷地に筍が出てくる。
 例年は母がこれを採って筍料理を作ってくれるのだが、今年は体調を崩して入院している間に掘る時期を逃してしまった。
 そこで、私は筍をそのまま生長させその過程を記録することにしたのである。
 その生長記録が写真2で撮影時間は日の出直後である。


 写真3は筍の高さが研究室の1階の屋根を越えるのを2階のベランダから撮影したものである。




 写真4は皮がむけて枝が伸び葉が発達してゆく様子である。


 写真5は根元の経過である。上部の皮は次々にむけて落下するが、根元の皮だけは7月7日現在、そのまま残っている。

 それにしても筍(竹)の生長速度は驚異的である。
 特に上部に枝をだし葉を茂らせてゆく様子は太陽光を受け止めるためのパネルを次々に増設してゆく機械のようであった。
 太陽光を利用しないと生きていけない植物の巧みなメカニズムである。

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