442. 蛇の死骸3 2021年12月9日
本節は第440節の続きである。
ステンレスパッドに入れて屋外に放置した蛇の死骸には雨水がたまり、ヘマトコッカスを主体とする微細藻類が繁殖していた。
蛇の死骸は骨だけがバラバラになって残っていた、
これを写真1のように分離した。
まず雨水をデカンテーションで抜き、残った残渣②から混入した枯葉類を取り除いた。
さらに蛇の骨④を集めた。
蛇の骨は細い骨⑥と太い骨に⑦に分別することができた。
残った微細藻類スラッジ③は濾過して濾過残渣と濾液に分けた。
パッドに放置した蛇の死骸から雨水に各種ミネラルが溶け込み、これを栄養源として微細藻類が繁殖したのである。
もはや死骸には骨しか残っていないのであるが、微細藻類とともにさらに放置すれば骨も分解してしまうのであろうか?
それを確かめたくて写真2のように微細藻類、骨と濾液を硝子瓶にいれ水道水で500mlにフィルアップして窓際に放置することにした。
放置を開始すると線虫が微細藻類層から出てきて遊泳していた。
その様子を写真3に示した。
線虫は朝夕は水層で遊泳しているが、太陽の光が差し込む昼間は微細藻類の沈殿層に潜りこむ。
昼間は沈殿層からさかんに気泡が発生する。
光合成により発生する酸素だと思う。
写真5に沈殿部の状態を示した。
下の方にある白い物体が蛇の骨である。
放置の継続によりこの骨が小さくなっていくことを期待して観察を続けることにしたい。
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