474. 梅の実の途中落下 2021年6月9日
4月下旬になるとまだ未熟な梅の果実が落ちてくる。
落ちた梅の実は片付けないといけない。
踏んづけると近くの公共道路や玄関が汚れてしまうからだ。
最初、集めて捨てていたのだが、思い立って集めた梅の実を門の前に置いてある象の置物にのせて放置してみることにした。
門のに落ちた梅の実と象の置物を写真1に示した。
この象の置物はタイ駐在時に家内が買ったものである。
写真2-1,2-2に示すように象の上の果実は日に日に増えていくが、ある時期から落下が止まり、その後は緑色から糖蜜色に変色していく。
図1にこの梅の木の状態変化を示した。
①梅の開花は1月末にはじまり2月上旬から中旬にかけて満開となり、散っていく。(470節)
②受精に成功した梅の花は実をつけ大きさを増していく。(472節)
③葉が出芽するのは4月上旬で、木の被覆率が100%になるのが4月下旬である。(471節、473節)
④途中で落下した果実の未変色率(緑色を保っている比率)の経過を図1にプロットした。
果実が途中落下する時期は、ちょうど緑葉の被覆率が100%になったときに始まり、2週間ほど続く。
⑤その後、収穫まで果実が落下することはほとんどなかった。
果実の途中落下はどうやら葉の多さと関係しているようである。
まるで繁茂した葉に押しのけられるように実が落ちるのだ。
放置した果実は種だけが残り、果肉はなくなっていた。
煮沸洗浄して風乾した残渣は淡い糖蜜色であった。
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