606. 摘み取ったランタナの葉の室内放置 2024年10月27日

 ランタナの葉は摘んでも摘んでも時間がたてばまた生えてくる。 
その様子を第496節に示した。しかし、冬の低温下では全ての葉が脱落してしまうことを第515節に示した。
もうそのまま葉を出すことなく枯れてしまうのではないかと思っていたのだが、さにあらず春になるとまた葉がでてきたのである。
何という生命力だろう。
出てきた葉は摘み取ってステンレスバットに入れ室内に放置し、どのように変色していくかを観察した。
その様子を写真1に示した。
摘み取った葉をバットに入れるのは2023年7月31日を最後とし、そのまま室内放置を継続した。


  表1は2023年7月31日以後の放置したランタナ葉のRGB測定結果である。
  区画A,B,C.Dは写真1のステンレスバットを左から右の方向に区分したものである。
 すなわち放置時間はA>B>C>Dの順に長くなっている。


 図1-1と図1-2はG/Rの変化であり、図2-1と図2-2はB/Rの変化である。
 G/Rの変化は以下の通りである。
 A区画:ゆっくりと減少。
 B区画:迅速に減少。
 C区画:最初迅速に減少するが2024年3月~6月に極小となりその後増加する。
 D区画:C区画と同様であるが極小値はC区画より小さい。
 B/Rの変化は以下のとおりである。
 A区画:ほぼ一定。
 B区画:迅速に減少。
 C区画:最初迅速に減少するが2024年3月~6月に極小となりその後増加する
 D区画:C区画と同様であるが極小値はC区画より小さい。
 



 図3および図5は2024年4月~6月の放置した葉のRGB平均値の比較である。
 図4および図6は2024年7月~10月の放置した葉のRGB平均値の比較である。
 いずれも見事な糖蜜色であるが区画ごとのRGBの差についての説明はできない。






 写真2は放置最終日の葉を混合し別のバットに移し替えて60℃で乾燥したときの状態である。
 葉を混合すると下層に隠れていた葉にはまだ緑色が残っていた。
 光が当たらなかったためであると考えられる。
 乾燥減量は4.5%であった。



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