12. サトウキビジュースの沸騰(2014年2月26日)

  黒糖を作るときサトウキビジュースを加熱して水分を蒸発させて濃縮させる。その濃縮過程は図1に示す通りである。
図1の薄茶色の網掛け部分の時間で沸騰する液表面の様子を詳細に写真撮影した。
撮影したのは「11.新サトウキビ畑収穫データのまとめ、表1-3.サトウキビ収穫データ 2013年12月22日」のものである。
撮影期間中は撹拌はおこなわず、自由に発泡させた。25分をすぎると鍋底に焦げ付きが起こるため、撹拌を連続的に実施した。



  写真1-1と写真1-2に沸騰の様子を示す。
最初は泡立ちは小さいが濃縮が進むと泡立ちが大きくなる。液の粘度が増加して水蒸気が外に逃げにくくなるからであると考えられる。
この泡立ちの様子には芸術的なほど美しい。



  図2は液面から鍋上端までの相対高さの変化を示す。
相対高さが小さいほど泡立ちは大きいことになる。
泡の高さが最も大きくなる点があり、それを過ぎると泡高さは再び小さくなる。このころから、液の粘性が増し焦げ付きやすくなってくるので撹拌を開始しなければならない。



 図3は液表面のRGB変化である。お玉杓子が接触している液表面のRGB値を各写真について求め、時間帯ごとに平均した値である。
RGB値が最も低くなる(暗色となる)のは2:22-2:23で泡高さが上昇から下降に転ずる点である。



 図4には液面のR vs. G,Bプロットを糖蜜と比較して示した。
濃縮中のサトウキビジュースは糖蜜よりもRに対するG,Bの比率が高い。すなわち糖蜜よりも灰色味を帯びている。
Rの高い糖蜜(薄く塗布した場合)はサトウキビジュースの外挿線と良く一致するようになる。
 


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