23.切り取ったサトウキビの葉の変色 2014年7月7日

 2014年9月8日にサトウキビの葉を切り取って壁につるしどのように変色していくかを観察した。(写真1)
 サトウキビの葉は1日で収縮していく、水分の蒸発によるものであろう。
 

 写真1の矢印先端部分のRGB値を測定し、その経過を図1と図2に示した。


 
 サトウキビの葉は切り取り後3日間でRGB値が急激に増加し、緑色は淡くなっていく。
 図3はT値=R+G+Bの経過である。
 最初の3日間は急激に上昇、50日まではゆっくりと上昇、50日以後はゆっくりと下降していく。




 図4と図5はG/RとG/Bの変化を示した。この値が大きいほど葉は緑色が強くなり、小さくなるほど緑色は弱くなる。



 図6にはGに対するRとBの比率の変化を示した。
時間の経過とともに、Gに対するRとBの比率が増加し、緑色から離れていく。
291日目はR>G>Bとなっており糖蜜色に近づいていく。



 緑色の消失はクロロフィルの消失によるののであり、クロロフィルの分解経路は図7に示す通りである。



 当初、切り取った葉はもっと早く褐変するものと考えていたが、実際はそうではなく緑色が退色し白っぽくなるだけであった。
今まで291日が経過しており、本格的な褐変はこれからであると考えられる。

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