24.畑に敷いたサトウキビの葉の変色
2013年の12月1日に刈り取ったサトウキビの葉、ショウトウ部、トラッシュはそのままサトウキビ畑に敷いた。
その敷いた葉がどのように変色していくかを写真で記録した。(写真1)
写真の矢印先端部付近のRGBを測定しプロットしたのが図1である。
写真の色調は天候や敷きつめた葉が湿っているか乾燥しているかによって大きく変化する。従ってRGB値も大きくばらついている。
そこで、RGBの絶対値よりはバラツキが小さくなるG/R、B/Rの比率を図2にプロットした。
G/Rが1.0を切り葉が緑色を失うのは非常に早い。
放置後70~80日まではG/R、B/Rともに低下して糖蜜色になっていくが、それ以後は上昇して灰褐色になっていく。
図3には前節23に記載した室内で放置した場合と比較してG/Rの変化を示した。
畑に敷いた葉は室内に放置した葉に比較して初期のG/Rの低下が非常に早い。
畑では風雨に曝され、また微生物に分解され褐変が早く進むためと考えられる。
ただし、100日以後は室内も畑も同じG/Rになる。
両者とも150日ごろから再度ゆっくりとしたG/Rの低下がおこっている。
腐植化がおこるのはこれからであると考えられ、今後の観察結果が楽しみである。
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