29.皮膚色モデル 2014年8月9日
(1)要旨
27節、28節の解析結果を元にT値とRGB比率の関係を表すモデル式を作成した。
仮定は以下のとおりである。
①Gの比率はTによって変化せず、常に1/3である。
②R=-A*T + D、 B=A*T + C の一次関数で示される。
③勾配AはRに対してもBに対しても一定である。
④3つの直線はT=765、R=33.3%、G=33.3%、B=33.3%で交差する。
この点はR=255,G=255、B=255で完全な白になる点である。
以上の条件で求めた式とデーターはまずまず一致すると見られる。
(2)データおよび計算値一覧
(3)モデルを使用した皮膚色RGB計算値と色見本
(4) モデルを使用したTとRGBの関係
日本人女性のT値の範囲でTに対するR,G,Bの勾配がほぼ一定になる。
(5) 太陽光スペクトルのRGB比率
「ワンダムおじさんの糖蜜色研究:4.4 君は太陽族?(太陽の色に近い皮膚色と遠い皮膚色) の表14の値を用いて太陽光スペクトルのRGB比率を計算した。
太陽光スペクトルの中心にあるのは言うまでも無いことだが、Gの光である。
Gの比率がTによってほとんど変わらない理由をまだうまく説明することはできない。
ただ、太陽スペクトルの中心にGがあることが関係しているのではないかと考えている。