45. Die Melasse 2014年11月3日
先月(10月)、神田古本祭りに出かけた。(写真1)
そこで見つけたのが写真2のDie Mellasse「糖蜜ハンドブック」という本である。(写真2)
かねてよりこの本が欲しくてたまらなかったのであるが、非売品であるために購入することはできなかった。
糖蜜を使用している会社にはおそらく日本精糖工業会から配布されたのではないかと思われ、私が勤務していた延岡市旭化成の旧食品医薬品工場の図書室で初めてこの本にであった。
この工場では糖蜜を原料にしたグルタミン酸発酵をしていたのである。
また、伊豆の国市の旭化成旧食品技術開発センターの図書室にもあった。ここでは糖蜜を原料としたパン酵母の培養をしていたのである。
古い本ではあるが、「糖蜜」について勉強するにはなくてはならない書物であった。
タイに赴任するときにはコピーをして持参し、何度も何度も読み返したものである。
そのような本を入手できたことは、ほんとうに幸いであった。
写真3はこの本の緒言である。
緒言の日付は1961年である。太平洋戦争が終わって17年、私はまだ10歳の小学生であった。
日本国民のことを「生活力旺盛にして勤勉で、しかも不屈の」と書いている。
ドイツも日本と同じく敗戦国であったので、そこから立ち上がるためには、ドイツ国民も日本国民と同じ資質をもっていなければならなかったと思う。
この本はサトウキビ糖蜜よりもビート糖蜜に重きを置かれている。
それでも、私はこの本をこれからいつも手元において、サトウキビ糖蜜の研究を続けていきたいと思う。
研究日誌の最初のページに戻る