116. サトウキビシロップからショ糖結晶の析出 2016年12月20日

 114節で調製したサトウキビジュースの濃縮液(以下「シロップ」と言う)を室内に放置したらショ糖の結晶が析出してきた。
 写真1では結晶の析出状況がわかりにくいが、サンプリングして残ったビーカーのシロップでは良く分かる。

 

  写真2はデカンテーションで分離したショ糖結晶と母液である。


 写真2のビーカー底の結晶を上部から撮影したのが、写真3である。

 

 写真3の湿結晶を60℃で24hr乾燥させたものが写真4である。



 一件、乾燥しているように見えるが、スパーテルで掻き取ってみると量の多い結晶はまだ湿っていた。掻き取り後の様子を写真5に示す。

 

 これを、さらに60℃で22hr再乾燥したのが写真6である。

 

 再乾燥結晶の収率はシロップの固形分濃度が高くなるほど増加した。(図1)
シロップの固形分濃度を90%以上にすると急激に収率が増加する。

 

 得られた再乾燥結晶は写真7のように包装して保管した。

  

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