87.スエヒロタケ 2016年4月24日
  
 2013年12月に刈り取ったサトウキビの茎は大部分種茎として使用し、一部は黒砂糖製造条件の検討に使用した。
さらに余った茎は写真1-①のように装飾品として飾っておいた。
月日がたつと、茎は枯れてゆき、茎表面に小さな白いキノコが発生してきた。



 写真2にそのキノコの拡大写真を示す。
 キノコ辞典で調べたところ、「スエヒロタケ」に間違いないと判断した。
 乾燥しているときは白いが雨に濡れると淡い褐色になる。


 スエヒロタケは枯れたサトウキビ茎だけでなく、生きているサトウキビにも発生した。(写真3)
しかし、しばらくするとスエヒロタケの生えた茎は枯れていった。
 

 
 サトウキビがスエヒロタケの宿主となることは表1にも記載されている。


 スエヒロタケが生産する多糖体のシゾフィランは抗腫瘍剤であり、核酸と特異的に結合するなど面白い性質を有している。

www.fitc.pref.fukuoka.jp/kenkyu/report/h15/h15-14.pdf

 最終的にスエヒロタケの生えたサトウキビの茎がどうなるかの観察を続けていく。


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