305.第3サトウキビ畑の経過12 2020年8月11日

 本節は第301節の続きである。
 写真1に畑全体の中のサンプリング株、写真2に採取前、写真3に採取後のサンプリング株を示した。
 写真4は親株と蘖(ひこばえ)を分離した状態を示した。




 写真5は茎と葉を分離したときの状態を示した。
 なお茎Aには側枝がなく、茎BとCには側枝があった。

 
 写真6に分離した根を写真7は蘖を写真8は側枝を示した。





 各部位の重量測定結果を表1に図1には茎別の葉の重量分布を示した。
 今回のサンプリングでは側枝と蘖が大きく増加しており、そのその重量を表2に示した。
  

 茎1本あたりの各部位の重量変化は以下のとおりである。
 ①緑葉、枯葉ともに前回のサンプリングと同じく減少している。(図2)
 ②葉鞘は変化は小さい。(図2)
 ③茎は変化なし(図3)
 ④根は上昇傾向である(図3)
 ⑤総重量は5月末のサンプリングに対し2倍に増加した。(図4)
  蘖と側枝の生長によるものである。
 
 本実験の主目的である各部位の重量比率の変化を図5に示した。
 ①緑葉:ほぼ0近くまで減少した。
 ②枯葉:ほぼ0近くまで減少した。
 ③葉鞘:ほぼ0近くまで減少した。
 ④茎:最大60%あったが現在は25%まで減少した。
 ⑤根:減少傾向にあり現在10%である。
 ⑥蘖:6月、7月に急上昇、現在50%を越えた。
 ⑦側枝:上昇傾向にあり現在10%である。
 

   
   

 緑葉1枚あたりの平均重量を図6に示した。
 前回のサンプリングで4gに落ちたが、今回10gまで回復した。
 茎1本あたりの平均療養枚数、前回まで減少傾向であったが今回は増加した。
 ショウトウ部の緑葉が再度生長している。


   

 茎Aは側枝の発生がなく、茎Bと茎Cには側子の発生が認められた。
 両者の部位重量比率を図8に比較した。
 側枝がない茎Aは側枝がある茎B,Cに比較して緑葉と茎の比率が大きかった。
 緑葉+茎+側枝を合計すると
 茎A=19%+77%=96%,茎B=8%+50%+38%=96%で同じであった。
 
   

 写真9に第3サトウキビ畑全体の経過を写真10,11に芽の生長を測定した株の経過を示した。

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