314. 水飴状黒砂糖濾液の放置 2020年9月27日

 第275節に記したように水飴状黒砂糖を瓶につめて保存するとショ糖の結晶が析出しスラリー状となった。
このスラリーを圧搾濾過して得た濾液をシャーレにいれ蓋をして室内に放置した。
 その経過を写真1,写真2に示した。
①2020年2月17日に一部の濾液を溢した。
 溢した濾液からは水分が蒸発し3月30日には固体状となった。
②4月20日より表面にカビのコロニーの形成が始まり、気温の上昇とともに表面全体に広がった。
③こぼした濾液は6月になるとしみとなって敷いた紙に広がり始めた。
 湿度の上昇によりこぼれた濾液が水分を吸収し、その液体部分が紙に浸みていったものと考えられる。
④7月中旬以後はこぼれた濾液、紙のしみにもカビが繁殖した。



 

 写真3はシャーレを傾けて表面のカビフィルムを分離したときの状態を示した。
表面には暑いカビフィルムを形成したが、その下は清澄な糖蜜色の液体のままであった。

 

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