320.サトウキビ清澄ジュースの放置続行  2020年11月12日

 第304節のサトウキビジュースで増殖した微生物フロック濾液をさらに室温で放置した。
その経過を写真1に示した。


 放置ジュースのRGBおよびT=R+G+Bの測定結果を表1に示した。

  
 図1にはT値の変化を示した。
 いずれもT値は放置日数とともに低下(暗色化)していった。

         


 表2に放置最終日の濾液測定データの一覧を示した。
 No.5以外のサンプルでは微生物フロックが濾過残渣として得られた。
 濾液のBrixは全体的に再放置開始前に比較して上昇している。
 放置時の水分蒸発が主原因であると考えられる。


 図2に濾液のRGBを図3に濾液のT値を示した。
 濾液のBrixとT値は図3'のように正の相関が認められた。
 これより暗色化(T値の減少)はジュースの固形分を消費しておこったものと考えられる。
  

   

  図4に濾液の紫外可視吸収スペクトル(50倍希釈)を図5にOD210nmを100%としたときの相対吸光度のスペクトルを示した。
  
 図6にT値とODの相関関係を示し、その決定係数R2をOD波長に対して図7にプロットした。
 T値は可視部の反射を表しているので当然であるが可視部の波長で相関関係は強くなった。

  

 

 図8に皮有りジュース添加率と濾液OD420nmの関係をプロットした。
 OD420nmは皮有りジュース添加率が40%のとき最も大きくなった。
 40%添加率のとき生ジュースを加熱したときの残渣の凝集性が最も大きくなることと何らかの因果関係が
 あるかもしれない。

 
  


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