325. 2020年に生育したサトウキビの収穫No.1   2020年12月17日

 2020年に第2サトウキビ畑で生育したサトウキビの刈り取りと黒砂糖つくりを12月6日より開始した。
今回は第1回目の経過を記録した。

 写真1には刈り取り前のサトウキビ、刈り取った後の株、刈り取ったサトウキビの状態を示した。


 写真2にはトラッシュを除去した茎とそれを切断した茎の状態を示した。

 切断した茎は洗濯機で10分間洗浄し、生ジュースを搾った。その状態を写真3に示した。


 生ジュースは沸騰後10分加熱し、浮遊する灰汁を網ですくい取って除去した。
 そのときの状態を写真4に示した。


 加熱した生ジュースは一夜静置して沈降した灰汁をサイホンで分離した。
 サイホンの重液は濾過して濾液を得、サイホン軽液と濾液を混合して混合清澄ジュースを得た。
 その様子を写真5に示した。

 清澄ジュースは写真6のように濃縮して濃縮ジュース(シロップ)を得た。
 シロップは最終濃縮のために3分割した。
 


 写真7にははシロップの最終煮詰めで黒砂糖ができるまでの過程を示した。
 最終煮詰め終了後、シードとして昨年度調製した粉末黒砂糖を各々50g添加した。


 写真8はブロック状黒砂糖の乾燥前後の状態である。

 表1に最終煮詰め時の所要時間とマスバランスを示した。
 最終煮詰めと冷却において温度計を使用すること無く、液の状態を見るだけで問題なく黒砂糖を作ることができた。
 シロップに対する黒砂糖の重量比は70%-シード3%=67%であった。

 表2には洗浄茎重量に対するマスバランスを示した。
 正味黒砂糖の重量収率は8.8%であった。

    

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