328. 第3サトウキビ畑の経過 15 2020年12月31日

 本節は第319節の続きである。
 写真1に畑全体の中のサンプリング株の位置を、写真2に採取前のサンプリング株の状態を示した。


 写真3は採取後のサンプリング株、写真4は根を除去した後の親株と蘖(ひこばえ)である。


 写真5は親株の茎と葉を分離したときの状態を示した。

 写真6は分離した根の状態を示した。


 写真7は蘖である。
 蘖は完全に成熟するまで育っており、その量も多かった。
 そのため、ショウトウ部、ショウトウ部以外のトラッシュおよび茎に分解して重量を測定した。


 写真8は親株の側枝である。



 表1に各部位の重量測定結果を、図1に茎別の葉の重量分布を示した。
 今回はどの茎にも緑葉はまったく残っておらず、枯葉も茎Bにのみ残っていただけであった。
 表2には側枝と蘖の重量を示した。




 茎1本あたりの各部位の重量変化は次のとおりである。
 ①緑葉は0,枯葉、葉鞘ともほぼ0となった。(図2)
 ②茎は9月-10月とほぼ同じであった。(図3)
 ③根の重量が著しく高かった。個体差かもしれない。(図3)
 ④総重量が大きく増加した。蘖が大きく生長し、それを支える根も生長したからである。(図4)




 各部位の重量比率の変化を図5に示した。
 ①緑葉、枯葉、葉鞘は0ないしほぼ0である。
 ②蘖が大きく増加し、茎が大きく減少した。
 ③株全体として親株の茎が2,015g(表1)であるのに対し蘖の茎は8,090g(表2)であった。
  完全に世代交代は終わっている。
 ④根の比率は20%であった。
 ⑤側枝は減少傾向にある。




 親株の緑葉は完全に消失した。(図6,図7)



 写真9に第3サトウキビ畑全体の経過を、写真10,11,12,13,14に芽の生長を測定した株の経過を示した。




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