66. 黒砂糖蒸留酒のミニ樽充填 2015年8月10日

 今まで黒砂糖のアルコール発酵はプラスチックビーカを用いた開放系で行ってきた。
しかし、気温が高くなると生成したアルコールの蒸発が起こりやすくなるので図1の如き三角フラスコを使用した半閉鎖系の容器で発酵を行うことにした。
図2には発酵終了から蒸留までの液の外観を示した。


 図3には今まで実施した7回の蒸留における蒸気温度と留出液のアルコール濃度の関係を示した。
留出液のアルコール濃度が20vol%以上であるためには、蒸気温度は98℃以下でなくてはならないことがわかる。


 蒸留液は白濁しているので、これを活性炭で精製し無色透明の精製蒸留酒を得た。
ここまでは「61.サトウキビ焼酎の精製」に記載と同じである。
 今回はこれをオーク材製のミニ樽にいれて熟成することにした。(図4)
このミニ樽はアイリー製の「オーク製・自家熟成サーバー”天使のミニ樽” 1 L」である。
樽の内部は焼かれているので熟成中に色素が溶け出し琥珀色のお酒に仕上がると考えられる。
楽しみである。





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