279. 2019-2020年度の黒砂糖製造 2020年3月3日

 前節で刈り取ったサトウキビから茎→生ジュース →清ジュースを経て黒砂糖ができるまでの状況を写真1に示した。



  美味しい黒砂糖をつくるためには生ジュースに存在するコロイド状物質を除去することが重要である。
 生ジュースと清澄ジュースのRGBおよびRGB%を図1に比較した。
 生ジュースは緑がかった糖蜜色であるのに対し、清澄ジュースは完璧な糖蜜色である。
 

 黒砂糖製造における各種データの一覧を表2に示した。
 今期の黒砂糖生産量は32.73kg(シードは含まない)、鍋残などの不定形のものを除いた製品は28.70kg(シードも含む)となった。

 

 原料茎の重量を100%とした中間製品、製品等の重量比率を図2に示した。
 総合的なマスバランスは図2-6に示すとおりである。
 搾汁残渣(バガス)が56%、濃縮等による蒸発水分が33%,黒砂糖は9%であった。

 
 
 図2-5を見ると収穫No.6だけ黒砂糖の収率が悪かった。
 No.6の生ジュースはBrixが低く(図3-1)またジュースの重量比率が高かった(図2-4)。
 生ジュースのBrixが低くなると黒砂糖収率は低くなる。(図3-2)

 

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