203.土葬雀 2018年4月1日
本節は研究日誌131節「雀の遺体」の続きである。
皿に入れた雀の遺骸に土を被せて1年間ベランダに放置した。
その表面の状態変化を写真1,2,3に示す。
2Fのベランダには色々な物が風に運ばれてくる。
4月は散った桜の花びら、台風の季節になると近くの竹林から竹の葉が集まる。
晩秋から冬にかけては落葉が風に飛ばされて、土葬雀の上に落ち、すっかり落葉で覆われてしまった。
土の下の雀の遺骸はどうなっているだろう。
注意深く、落葉と被せた土を除いたときの様子を写真4に示した。
土の中では、死骸は雀の全体としての形を保っていたが、水道水で洗うとバラバラになってしまった。
1年前と比較すると分解が進み骨も羽ももろくなっていた。(写真5)
水洗した遺骸は食器乾燥機で乾燥した。
乾燥した各部位の拡大画像とRGBを写真6に示した。
いずれの部分もR>G>Bであり、糖蜜色であった。
RGBの差が最も大きくなるのはT(=R+G+B)が300~400の間であった。(表1,図1)
バラバラになった遺骸はポリエステルネットに入れ、どんぶりに入れて再度土葬した。(写真7)
また来年の春にどのようになっているかを見ることにしたい。
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