464. クサイチゴの赤い葉 2022年4月28日
第3サトウキビ畑は野いちご(クサイチゴ)が自生する畑である。
クサイチゴは草のように見えても実は�落葉低木樹である。
従って夏は緑の葉をつけて旺盛に茂っていたクサイチゴは秋になると落葉し、冬には畑表面からほとんど消えてしまう。
(研究日誌第385節を参照せよ)
しかし、なかには冬になっても赤く紅葉した葉が鮮やかなクサイチゴもある。
写真1に第3サトウキビ畑の一角の赤い葉をしたクサイチゴの経過を追った。
写真内の赤色葉数の変化を図1に示した。
3月下旬には雑草(主としてカラスのエンドウ)に覆われてしまったが、4月2日はこれを刈り取ってクサイチゴの状態が見えるようにした。
赤色の葉は2月中旬にピークになり、その後減少していった。
そのピークをすぎる頃に白い花の開花が始まり、次第に緑の葉が増えてくる。
赤い実をつけるのは4月中旬からである。
写真1の黄色で網掛けした日付の写真の中で、代表的な葉色を選びその経過を写真2に示した。
またそのRGB変化を図2に示した。
3月上旬まではR>>G=Bであるが、それ以後はGとBが上昇し、4月中旬にはB>R,Bとなる。
赤い葉は写真3に示したように落葉して消失する。
赤と緑が混ざった葉は落葉せず緑化することもありうるが、多くの緑の葉は新しい葉である。
このクサイチゴの株については、今年いっぱい経過を観察することにする。
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