477.ネムノキの切り株の色変化 2022年7月1日
伐採したネムノキの切り株の色変化を観察した。切り株断面の変化を写真1に示した。
切断面中心部のRGB変化を図1にRGB%の変化を図2に示した。
RGBはその日の天候に左右され、特に雨で切断面が濡れた場合には暗色になるのでばらつきが大きい。
一方RGB%はきれいな傾向が見られた。
R%は一様に低下、G%は一定、G%は一様に上昇した。
図3および図4には一定期間(10日間)の切断面の平均RGBと色見本を示した。
最初糖蜜色であった切断面は青みを帯びた灰色に変色しているのがわかる。
写真2は切断面から出てきたヤニである。
その色は典型的な糖蜜色であった。
5月7日に切り株の幹部分に新芽が出現したのを初めて確認した。その状態を写真3に示した。
新芽の生長の様子を写真4に示した。
新芽は最初緑一色であったが、葉が生長するにつれ紫がかった色の葉がかなりの割合を占めるようになった。
そのRGBと色見本を図6に示した。
この色は最終的な切り株切断面の色と良く似ている。
切断面の色が青灰色になったのは5月上旬、新芽が出現したのも5月上旬である。
葉の色素と切り株の色素は同じ成分であるかもしれない。
その色素ができたとき新芽を出す準備が整ったのではないかと想像する。
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