492. ネムノキ切り株から生えた枝の生長とその切断 2022年9月28日

 
第477節に示したようにネムノキの切り株からは新しい芽が出て枝になって生長している。
しかし、枝が大きくなりすぎると隣にある無線放送用の電柱管理の邪魔になるので切断する必要がある。
懸命に生長しようとしているナムノキには申し訳ないが、やむを得ない。
 この場所は自治会(大貫区)の区有地となっており、その管理は区長から財産管理部に委託されている。
実は私は現在財産管理部部長の役目を仰せつかっており、このネムノキの管理も私の職務範囲である。
 最初の枝切断は7月24日に行った。切断後の刈り残し側と刈り取り側の経過を写真1に示した。
 刈り取った枝は電柱の下に放置したが、葉は緑色から糖蜜色にかわり雑草に覆われていった。
 刈り残した側からは別の枝が伸びていった。



 8月7日には刈り残し側の枝葉は完全に回復していたが、8月9日に2回目の枝切断が行われた。
 この切断は私が実施したのではなく、お盆前にお墓の草刈りに来られたお墓の持ち主によるものである。
 刈り取り後の変化を写真2に示した。
 ネムノキの生命力はすばらしい。
 新しい枝を伸ばして1ヶ月後には通るのが邪魔になるほど大きくなった。
 
 そこで9月7日に私が大部分の枝を切り取った。
 枝切断後の経過を写真3に示した。


 
 表1には写真3をもとに、刈り取って放置した枝の葉と刈り残した枝の葉のRGB変化を示した。
 また表2にはRGB%の変化を示した。
 図1、図2はRGB%の変化をグラフ化した。

       
    刈り取った葉は放置1日でG%の急激な減少とB%の急激な増加をおこし、その後はG%はゆっくりと減少、B%は
  あまり変化せず、R%の増加がおこり、糖蜜色となった。(図1)
  刈り残した葉はR%はほとんど変化せず、G%がゆっくり減少、B%がゆっくり増加して紫がかった緑色となった。(図2)
  
 図3,図4,図5にはそれぞれ葉のR%,G%,B%の変化を刈り取った葉と刈り残した葉で比較して示した。
  R%の増加は刈り取った葉のみで起こった。(図3)
  G%の減少は刈り取った葉の方が刈り残した葉より大きかった。(図4)
  B%は双方とも同じように増加し、その後一定となった。
 


 刈り残した葉の拡大写真を写真4に示した。
 緑色の葉は紫を帯びてくるが、紫の色素はストレスに耐えるための機能を持っているのだと思う。

      
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