554..ビワの葉へのブラックライトの照射 2023年9月5日
第551節で切り取ったビワの枝葉を屋外に放置し葉の変色経過を観察した。
そのとき、直接日光に当たらなかった葉は長く緑色が保たれていることが分かった。
緑色の葉が緑色から糖蜜色に変わるのを促進する主原因は日光によるものではないかと考えた。
私は日光の中でも紫外線が変色を促進するとすると考え、ブラックライト(図1)をビワの葉に照射する実験を行った。
実験に枝葉したビワの葉は枝を切り落とした株に残っていたものを用いた。
照射開始時の様子を写真1に示した。
葉Aはブラックライトから離れた場所に置き、葉Bはアルミホイルで覆ってブラックライトを遮断した。
葉Cはブラックライトの直下に置いた。
実験を行った部屋は外部から日光が入らないようにし、写真撮影時以外は電灯も消した。
写真2に葉色の経過を示した。
明らかにブラックライト直下に置いた葉Cの糖蜜色化が早かった。
表1は葉のRGB測定値の経過である。
これよりG/R比を計算し、図2にプロットした。
図2によればG/Rの低下速度は葉B<葉A<葉Cであり、葉の糖蜜色化の促進にブラックライト(UV-A)が寄与していることが確認できた。
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