590. アオカモジグサ 2024年6月30日
前節で冬になっても枯れない「コナスビ」について記載したが、今回も冬になっても枯れない別の植物について述べる。
その植物は最終的には「アオカモジグサ」と同定したが、当初はイネ科の植物であろうこと以外は画像検索でも植物名を特定することはできなかった。
第2サトウキビ畑でのその植物の生長経過を図1に示した。
冬の寒さに耐えた植物は4月末から急激に生育を始め、5月中旬には穂状の花を着けた。
その生育パターンは麦とよく似ている。
写真2は毎日の写真記録である。
図1にこの植物が「アオカモジグサ」であると判定したときの根拠を示した。
図2は穂状花序の色変化、図3はRGB変化である。
最初は緑色をしているが黄味を帯び最後には淡い糖蜜色となった。
写真3は穂状花序を採取したときの様子を示した。
花序の長さは約20cmであり、長い芒をもった小花からなっている、
写真4に小花の形状を示した。
内頴が護頴より短いことはアオカモジグサの特長である。
6月30日(本日)アオカモジグサを引き抜き、観察を終了した。
全形を写真5に示した。
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