592. アレチノギク 2024年7月8日

 冬の寒さに耐えて緑を保っているのは前節に記載したアオカモジグサだけではない。
1月上旬に第2サトウキビ畑で見つけた「アレチノギク」(文献1)もそうである。
図1に第2サトウキビ畑でのアレチノギクの生育過程を示した。
2月には流石に寒さで葉が萎縮するが3月になるとまた元気を取り戻し、4月からは旺盛な生長を開始する。
5月には花が咲き、6月には成熟する。

 

           
 図2には毎日のアレチノギクの経過を示した。
 土と枯葉(多くはサトウキビのものである)しかない糖蜜色を背景にして緑のアレチノギクは際立って美しい。











  最初にアレチノギクの花を見つけたのは4月21日であった。
 早速、蝶が来訪していた。


 図4に示すように、5月5日には同じ株の中に種々の熟成ステージの花が見られた。

 図5は花が散った後のアレチノギクの様子である。

 
 2024年7月8日にアレチノギクを引き抜いた。根は小さく、手でひっぱっただけで容易に引き抜くことができた。
 全植物体の画像と縦方向のRGB変化を図6に示した。
 糖蜜色を示したのは②③の花の部分と⑮⑯の土が取れた根の部分だけであった。

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