595.切断した若竹の変化2  2024年8月16日

 第584節で記載した筍がぐんぐん伸びてこのままでは近所の迷惑になるので切断した。
 表1は切断後の経過を示したものである。
 実は同様の経過は第368節でも観察している。
 ただ前回の切り株は竹林の中にあったので詳細な記録ができなかった。
 今回は研究所の庭に生えたきたものなので詳細な撮影が容易にできた。



 図1は頂部直径と底部直径の相対長さの変化である。
 頂部直径は経過とともに小さくなってゆき、底部直径は僅かに大きくなる傾向にあった。
 図2は頂部/底部の直径比率の変化である。
 直径比率は経過とともに直線的に低下した。
 図3は上部開口度の変化である。
 開口度は7月上旬に0%となった。
 図1,2,3のいずれにおいても6月29日のデータだけが異常に高かった。
 

  図4は上部側面のRGB%の変化である。
  初期はG>R>Bの緑色であり、末期はR>G>Bの糖蜜色であった。

 図5は異常データ6/29前後の変化を示したものである。
 6月29日だけが突然高くなったのではなく、例えば相対直径は連続的に置きくなり、その後、急激に
収縮して小さくなった。

 図には切断若竹側面の詳細な画像経過を示した。







 図7には切断面画像の詳細な経過を示した。






 8月14日に切り株は折れた。その様子を写真1に示した。
 組織の水分は失われ色は典型的な糖蜜色であった。


 写真2、写真3は溜まった雨水に虫が落ちて死骸となっている様子である。



 写真4は切断面の閉鎖前後の様子である。



 切断面が閉鎖するのは、乾燥で水分が失われ収縮するのが原因であると考えられる。
 下部には固い節があって簡単には変形しないが頂部には何も支えるものがないので、容易に収縮し、開口部の閉鎖が起こるものと考えられた。

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