596.透明容器に入れたビワの葉の屋外放置 2024年8月18日

 第551節で切り取ったビワノキ枝葉の屋外放置について記載した。
 本節では放置して糖蜜色になった葉を回収して透明容器(水槽)に入れて屋外放置した。
 写真1にその開始時の状態を示した。
 葉を容器に入れて放置したのは、放置中に風で葉が飛び散ってしまわないにするためだ。



 写真2は表面の外観経過である。
 葉はしだいに小さくなっていった。


 写真3は側面画像の経過である。
 側面は上部から下部にかけてA→B→C→Dの4層に分けることができた。
 降り注いだ雨は上部から下部に浸透し、蒸発は表面でおこる。
 従って一番底のD層は高い水分を維持しているように見える。(実際の水分含量は測定していない。)


 図1は側面各層の白色度の変化を示した。
 白色度=(R+B+G)/(255*3) である。
 全体として白色度はA層>B層>C層>D層であり、A層は経時的に白色度が低下しB,C,D層は経時的に上昇した。



 A層のRGB%はほとんど変化しない。(図2)
 B層はR%は低下、G%は一定、B%は上昇した。(図3)
 経時的にRGB%の差は小さくなっていった。
 C層はR%,B%が若干低下、D%はやや上昇した。(図4)
 D層はR%,G%,B%との経時的に大きな変化はなく、常にR%>G%>B%で完全な糖蜜色であった。

 


 写真4は表面にある一枚の葉に注目して撮影した画像の経過である。
 葉は徐々に分解され、特に2024年の夏になると急激に分解が進んだ。





 さらに放置を継続すれば、放置した葉はどのように変化していくのであろうか?
 観察を継続したい。

コレクションリストに戻る