123. 2016-17年期 サトウキビ収穫総括 2017年2月21日
(1)刈り取りの進捗
写真1にサトウキビ刈り取りの進捗状況を示した。
今年は大容量のガスコンロと大鍋を設置したため、12月中旬にNo1を開始し、2月中旬にNo.6ですべての刈り取りを終えることができた。
昨年は刈り取りの終了が4月上旬だったとの大きな違いであった。
尚H7株は実験(114節)のために11月26日に刈り取り、G1株は後日記載する実験のために2月14日に刈り取った。
(2)黒砂糖つくりデータ一覧(表1)
(3)沈降残渣濾過有無の影響
①洗浄茎重量あたりの黒砂糖生産量(図7)
当然ながら濾過ありの方が収率は高くなる。
②ジュースBrix重量あたりの黒砂糖生産量(図8)
当然ながら、濾過有りの方が収率は高くなる。
③洗浄茎重量と正味作業時間(図9)
洗浄茎重量が多くなると濾過にも時間がかかり、時間あたりの生産性が悪くなる。
④ジュースBrix重量と正味作業時間(図10)
③と同じである。
黒砂糖の収率を上げるためには沈降残渣を濾過して清澄ジュースを回収する必要があるが、その濾過が悪いため、時間あたりの生産性を上げることができない。
沈降残渣の濾過をどのように改良するかが、来期に向けての課題である。
(4)年度別生産性の推移
初年度に種茎を植えて以来、一度も植え替えず株出し法で継続しているが、サトウキビの生産量は年々向上している。
(5)年度別収率
洗浄茎あたりのジュースの収率は今年が最高であった。
ジュースあたりの黒砂糖の収率は沈降残渣の濾過を6バッチ中2バッチしか行わず、4バッチを廃棄したため、昨年、一昨年より低下した。
研究日誌の最初のページに戻る