138.黒色物質の正体 2017年7月1日
ついに欲しかった顕微鏡を購入した。デジタルカメラ内蔵の生物顕微鏡だ。
早速、136節「放置茎の黒色物質」で記載した黒色物質を顕微鏡で見てみた。
写真1は芯側バガス粉末に移植した黒色物質を再度サンプリングしたものだ。
蜂のお腹のような縞模様のある棍棒状のものがあった。
写真2は黒色物質の乾燥粉末の顕微鏡画像であるが、ここでも同じ縞模様の棍棒状のものが見えた。
いったいこれは何だろう。
かなりの時間をかけて書物やインターネットを調べたところ、図1のような情報を得た。
どうやらこのものは「すす病菌」の子囊胞子に類似しているようだ。
すす病というのは植物の葉や果実、枝などに「すす」のうように黒い斑点をつくる植物病原菌(カビ)である。
それにしても「すす病菌」とはうまい命名だと思う。
放置したサトウキビ茎を覆った黒色物質はまさに「すす」そのもののように見えた。
研究日誌の最初のページに戻る