151.水に浸したサトウキビ葉の変色その2 2017年10月5日
第147節「根本を水に浸したサトウキビ葉の変色」で水に浸された部分は長く緑色を維持していることを述べた。
その根本部分のみを写真1のようにペットボトルの水面高さを変えて再浸漬し色変化を観察した。
放置したときの経過を写真2に示した。
図1にはボトル高さを100%としたときの水面と緑色部分の相対高さの変化を示した。
また図2は緑色部分のRGB変化を示した。
図3と図4に示すように、水面が低いほど緑色部分は速く減少することが確認された。
緑色部分のG/Rは9月20日ごろから減少(再浸漬27日目)、B/Rも同様であった。
最浸漬終了後、サトウキビ葉を室内に放置し自然乾燥させたときの状態を写真3に示す。
緑色は淡くなっているが、水面が低いほど緑色部分は小さいことが分かる。
水に浸すと緑色が抜けにくくなる理由として考えられるのは次の2つである。
①水分そのものが葉緑素の分解を抑制している。
②水浸漬部分は直接空気に触れないので、葉緑素と触れる酸素濃度が低くなることが分解を抑制している。
さらなる究明そ進めたい。
研究日誌の最初のページに戻る