162. 飴状黒砂糖と白砂糖の混合による再生  2018年2月5日

 156節で記載した煮詰め過ぎた飴状黒砂糖は水に再溶解して煮詰めなおしてもブロック状に再生することはできない。
 これはすでにカラメル化してしまっており、(もしくはスクロースに対してカラメルの比率が高くなっており)、スクロースの析出が起こらないためであると考えられた。
 そこで白砂糖を混合してスクロースの比率を高めれば再生できるかどうかを試して見た。

 その経過を写真1に煮詰め中の温度変化を図1に示した。
 使用した飴状黒砂糖は156節のBatch Bでできたものである。
 ビニール袋に保存してときは硬い切片状に分離していたが34日間保管後には一塊に融合していた。
 白砂糖の混合再生により、確かにブロック状の黒砂糖ができることが分かった。
 しかし、その味は通常の黒砂糖と異なり、最初は甘いが後から苦味を感じ、その苦味はなかなか消えなかった。






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