165. サトウキビ糖蜜抽出物の抗糖化作用 2018年2月24日
いつもサトウキビ成分に抗糖化作用についてインターネットで検索していたのだが見つけることができなかった。
137節の植物由来の抗糖化物質にもサトウキビの記載はない。
唯一見つけた情報は引用1の三井製糖のユーレットである。
ただし、実際の論文等を見つけることはできなかった。
2020年8月18日追記
2018年12月27日に下記特許が公開された。
①特許出願公開番号 特開2018-203649
②公開日 2018年12月27日
③出願番号 特願2017-108054
④出願日 2017年5月31日
⑤出願人 三井製糖株式会社
⑥発明者 古田到真、水雅美
⑦発明の名称 抗糖化剤
⑧要約
*課題 新規な抗糖化剤を提供すること。
*解決手段 甘藷由来の抽出物を有効成分として含む、抗糖化剤。
ごく最近になって引用2の論文を見つけることができた。
私の知る限り、これがはじめての論文である。
CML、CELはAGEsの主要構造である。
この論文の一部を以下に紹介させていただくことにしたい。
サトウキビ糖蜜エキス(以下SEMと呼称)の調製方法を図1に示す。
リン酸カルシウム法でコロイド物質を除去した糖蜜を70%エタノールで抽出し、さらに多孔性樹脂に吸着させたものを95%エタノールで溶離し,蒸発乾固したものである。
CML,CELの生成反応は図2の方法で実施されていた。
その結果を表1,図3~図5に示した。
すばらしい結果である。
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