174. サトウキビ畑へのトラッシュ還元と2018年の芽生え 2018年5月5日
サトウキビの刈り取りが終わり、畑の整理を行った。
写真1①は刈り取らなかったサトウキビ(D1,H1,そして昨年に側枝を移植した株)の剪定を行った。
写真1②は剪定後の様子である。切株には土を被せた。
刈り取り時に除去したトラッシュ(ショウトウ部、枯葉など)は畑の隣の作業場にそのまま残していたが、2018年2月20日に
そのトラッシュをサトウキビ畑に敷きつめて還元した。
その様子を写真1③に示す。
D1、H1株の剪定状況については166節「4年間刈らなかったサトウキビ」を参照されたい、
移植した側枝の剪定後の様子を写真2に示す。
移植後の生長状況については150節「移植した側枝の経過」を参照されたい。
写真3は作業場に残したトラッシュを畑に移す前後の様子である。
このとき驚いたのは、積み重なったトラッシュの株にあるショウトウ部にはまだ緑色が残っていたことである。(写真4)
今期の冬は非常に寒く、1月下旬には刈り取り前のサトウキビのショウトウ部の緑は消失した。(163節「2017年に生育したサトウキビの収穫」)
それにもかかわらず、除去したショウトウ部にはまだ緑色が残っていたのである。このショウトウ部は1月上旬以前に刈り取ったサトウキビの物であろう。
トラッシュは腐敗臭はまったくなく、甘い芳香を漂わせていた。
特別に寒い冬を経たサトウキビは芽を出すかどうかが、心配であった。
写真5に5月3日の様子を示す。
芽が出ている株があることに安堵した。
表1と図1に2017年と2018年の同時期の出芽本数を比較した。
やはり今年は出芽本数が少ない、
図2に2017年と2018年の出芽本数をプロットした。
これより次のことが言える。
①昨年の出芽本数が少なかった株は今年も少ない。
②今年の出芽本数は昨年の半分である。
昨年、側枝を移植したプロットは今のところ、まったく発芽していない。
5月末まで様子を見て、発芽しない場合はもう一度、種茎への植え替えを行いたい。
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