190. サトウキビ茎浸漬微生物フロックへの黒砂糖添加 2018年8月27日

 「187節(続)スエヒロタケが生えたサトウキビ茎の水浸漬」で分離した緑色の微生物スラリーに自家製黒砂糖を添加して室内に放置した。
その経過を写真1,2,3に示す。
黒砂糖はゆっくりと溶解し、8月11日(黒砂糖添加後18日)にはほぼ均一になった。



 その後8月20日(放置後27日)まで放置を続行したが外観に変化は認められなかった。
放置終了液から残渣(微生物フロック)を濾過で分離し、水洗した。(写真4)

 
  微生物フロックの量は開始時と同じく下層フロックが上層フロックより多かった。
 最初緑色をしていたフロックであるが、黒砂糖と放置中に糖蜜色に変わっていた。
 水洗した微生物フロックの顕微鏡写真を写真4に示す。
 上層は長方形の細胞が長くつながった菌糸状、下層は細く長い毛のよう菌糸状の細胞が主体であった。
 
 放置液の外観は下層フロックと上層フロックでほとんど変わらないが、その臭気は大きく異なっていた。
 上層フロックは甘いエステル臭の芳香を発し、下層フロックは短鎖から中鎖脂肪酸の臭気でやや悪臭であった。

 188節に記載したように、この微生物フロックは光合成で増殖する微生物が主体であるが、糖を発酵して脂肪酸やエステルに変える微生物も含まれていると見られる。

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