197. 2018年中期のサトウキビ生育状況 2018年10月7日
この前の冬は例年より寒く、サトウキビが凍結障害を受け発芽しない株が多かった。(176節)
発芽しなかった株については植えかえを行ったが(177節)、植え替えた株の生育は8月中旬までは芳しくなかった。(写真1)
しかし、それ以後は順調に生育し9月末には例年なみの背丈に近づいてきた。(写真1,写真2)
図1に日平均気温の変化を示す。
2月までは昨年より今年の気温が低いが3月からは今年の方が高くなっている。
図2に月間累積降水量の変化を示す。
今年が昨年より降水量が少なかったのは4月だけで、それ以後は今年が圧倒的に多い。
8月上旬のみ雨の降らない日がしばらく続いたが、この時期は散水を行った。(写真3)
さらに今年は9月26日現在、台風が延岡を通過せず、サトウキビの倒伏がなかったことも生育が回復した一因であろう。
図2を見て気付いたのであるが、今年の発芽が送れたのは4月の降雨量が少なかったせいかもしれない。
この時期は降雨量が少なくても散水は行わなかった。
来年からはこのような場合にも散水を行うことにしたい。
これまでは台風の通過はなかったが、台風24号の通過は免れそうもなかった。
そこで、強風で茎がバラバラにならないように写真4のように結束して台風に備えた。
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