200.タマリンド果肉色素 2018年10月24日
前節ではタマリンド外皮の色素抽出について述べたが、今回は果肉からの抽出である。
抽出経過を写真1に示す。
外皮を除去した中身①を切断し②,水を添加して③、煮沸した④。
煮沸後 導管をピックアップした後、金網で荒濾過して⑤、抽出濾液⑥と抽出残渣に分離した。
残渣には不溶性の透明な皮で覆われた種子が移行した⑧。
写真2に分離した導管と種子の画像を示す。
残渣は写真3に示すように水での再抽出①②、再熱水抽出③④を経て最終残渣⑤を得た。
果肉抽出濾液から果肉抽出濃縮液を取得するまでの過程を写真4に示す。
荒濾過で得た抽出濾液①には多量の沈殿物(果肉残渣)が存在するのでこれを紙濾過し②、
沈殿物③と濾液⑥を得た。
沈殿物は加熱蒸発して④、乾固沈殿物を得た。
濾液⑥を加熱蒸発し⑦、果肉抽出濃縮液⑧を得た。
抽出液濃縮濾液に食酢添加、無添加、重曹添加してティッシュペーパに吸収させてその色を比較した。
重曹添加の場合には顕著な発泡があった、果肉抽出液には多量の有機酸が含まれているので炭酸ガスが発生したものである。
食酢添加、無添加、重曹添加でその色調はほぼ同一であった。
また外皮抽出色素に比較し、薄い色であった。
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