213. サトウキビ畑のススキ 2019年1月17日
旧サトウキビ畑にススキが自生した。
今年は旧サトウキビ畑は除草作業をほとんど実施せず、雑草の自由にしておいたのである。
写真1はバガス置き場をバックにした秋と冬のススキである。
サトウキビとススキは近縁植物であり、交配も可能とのこと。
その姿も良く似ておりサトウキビを背景にするとススキはサトウキビに溶け込んでしまってわかりにくい。
写真2から写真4はススキの変化を示した物であるが、分かりやすいようにススキを黄色い枠で囲ってある。
最初にススキを見つけたときその穂の色は濃い糖蜜色で、それぞれの穂は広がっていた。(写真5)
その後、秋が深まるとススキの穂はそれぞれが近づき、糖蜜色はいっそう濃くなった。(写真6,7)
クリスマスイブの日、穂は急に白っぽくなり、広がった。(写真8)
12月末から1月の穂が私が普通に認識していたススキの穂となった。(写真9)
表1にススキの穂と葉のRGBと色見本を示す。
穂の色は、常に糖蜜色であるが、12月24日に明るい糖蜜色に変化した。
葉の色は1月3日までは緑色であったが、1月9日についに糖蜜色に変化した。
図1に穂のRGB変化を示した。
12月下旬にR,G,Bのすべての数値が上昇している。
図2に葉RGB変化を示した。
1月上旬ににRだけが急上昇している。
図3に示すように葉のG/R比は12月下旬に急激に低下し、穂のG/Rは最初から少しずつ上昇し、1月上旬に両者はほぼ等しくなった。
図4にはB/R比を図5にはB/G比の変化を示した。
引用文献1にサトウキビとススキの見分け方が書いてあった。
サトウキビには節のところに芽があるのだが,ススキにはこれがない。
写真10はススキの茎である。
確かに節のところに芽はなかった。
断面を見ると真ん中が中空になっていた。サトウキビにはこのような穴はない。
研究日誌の目次に戻る