233. 2019年度のサトウキビの発芽状況 2019年5月6日

 2019年度のサトウキビの発芽状況は良好であった。
写真1は昨年の12月から今年の1月に刈り取ったサトウキビ畑の様子であるが、4月下旬には緑の新しい芽が出ているのがわかる。



 写真2は5月2日の発芽状態である。
 発芽していないのはB2とB7のプロットのみであり、それ以外は発芽が確認された。

 表1と図1には2017年、2018年、2019年の各プロットの出芽本数を比較した。
 2019年は2017年、2018年よりも出芽本数が多かった。
 明らかに暖冬の影響であると考えられる。




 図2に示すように2017年の発芽本数と2018年の発芽本数には(R2=0.349)の正の相関があり、2019年の発芽本数には(R2=0.189)の正の相関が認められた。
また図3に示すように2018年に生育したサトウキビの収穫本数と発芽本数にも正の相関が認められた。



 写真3には発芽しなかった株の根の状態を示した。
 B2にはキツネノエフデのものと考えられる菌糸体は認められなかったが、根は乾燥状態にあり枯れていた。
 B7にはキツネノエフデのものと考えられる菌糸体が認められた。
 本件については176節を参照されたい。

 B2とB7については別の畑で出芽した株を新たに移植し直した。
 この2つの株の由来については196節を参照されたい。


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