235.腸内細菌叢および食物栄養素とアルツハイマー病の関係 2019年6月1日
腸内細菌叢と脳は緊密な相互作用をしておりこれを脳腸相関あるいは腸脳軸と呼ぶ。
腸内細菌叢がアルツハイマー病のような脳神経変性疾患に影響を及ぼしているという研究が多く見られるようになった。
私は、下記の総説の中にある図1と図2がその状態をうまく説明していると考え、それをここに紹介する。
私の医学知識の乏しさからまちがっている箇所や疑問点があるかもしれないが、その際はご容赦いただき原著を参照いただきたい。
表1には図1と図2の略語の一覧を示す。
図1は脳長軸が乱れたときどのような流れでアミロイドの生成がおこりアルツハイマー病を促進するかを示したものである。
図2は食物中の成分が腸内細菌叢を変えることにより、あるいは直接的にアルツハイマー病の発病を抑制したり促進したりする流れを示した物である。
下の説明文は論文中の本文から抜粋したものである。
図3は図2に記載された防御作用にあるフェノール化合物の構造式である。
私の夢はサトウキビジュースからスクロースを微生物に食べさせて残りの液には、種々のフェノール化合物が濃縮されており、良い抽出、濃縮方法が見つかれば
アルツハイマー病を防御するような食品素材ができるのではないかということである。
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