244. 第3サトウキビ畑の経過1 2019年8月6日
第236節 第3サトウキビ畑 で サトウキビの部位別の生長を観察するためにこの畑をつくったことを述べた。
このたび、6月、7月、8月上旬にサトウキビをサンプリングし①葉および葉鞘②茎③根に分割してその重量を測定した。
写真1は6月3日から8月6日の第3サトウキビ畑の経過である。
8月6日の未明から午前に台風が直撃しサトウキビが倒伏した。
写真2は第239節「サトウキビの芽の伸長3」以後の対象株の生育経過を示すものである。
写真3はサンプリングした株の畑全体の中の位置を示す。
写真4はサンプリング直前の株の状態である。
写真5はサンプリング直後の株の状態である。
写真6は6月5日の各部位を分離したものである。
この時点ではまだ茎は認められない。
写真7は7月5日にサンプリングした株を分離したもので、茎が形成され始めていた。
写真8は種茎のそれぞれの節から3個の根が生えたことを示すものである。
根ごとに3つに分割した。
写真9は8月4日サンプリング株の部位を分離したもので、この時点では茎が明確に形成されていた。
図1は緑葉の重量分布を示したものである。
すなわち、葉1枚の重量を重量の大きい順に並べたものである。
時間の進行に伴い、葉の重量が大きくなっていく、
図2には各部位の重量変化を示した。
葉と葉鞘の重量は6月から7月で1.6倍に7月から8月で3.6倍に増加した。
根の重量は6月から7月で2倍に7月から8月で1.3倍に増加した。
茎は6月時点では存在しないが7月から8月にかけて大きく増加した。
植物体の全重量も7月から8月にかけて大きく増加した。
図3、図4には各部位の重量比率の変化を示した。
7月から8月にかけて根の比率が減少し、茎の比率が増加した。
今後、同様のサンプリングを9月、10月、11月、12月、1月、2月、3月,4月に実施し部位重量の変化を調べる。
尚、茎の一部を-20℃で冷凍保存し、ジュースのBrix、紫外可視吸収スペクトル、総ポリフェノール含量を測定することにする。
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