333. 2020年生育サトウキビの収穫 No.8 2021年2月5日

  本節は今期8回目のサトウキビ収穫と黒砂糖製造の記録である。今期はこれが最後の回である。
写真1にサトウキビ刈り取り前後の状態を示した。

 写真2はトラッシュ除去後のサトウキビと切断した茎の状態を示した。

 写真3は洗浄茎の洗浄と搾汁の状態を示した。

 写真4は生ジュースを煮沸し浮遊した灰汁を除去したときの状態を示した。


 前回に続き、今回も沈降槽として深鍋を使用した。
 前回は太いサイホン管だけを使用したため沈殿が巻き上がってしまった。
 そこで今回は上部は太い管を沈殿層に近い下部では細い管を使用し、巻き上がりを防止した。
 その様子を写真5-1に示した。


 写真5-2には沈降灰汁の分離状態を示した。

 写真6に清澄ジュースの濃縮状態を示した。濃縮倍率は2.34倍と良好であった。


  写真7にシロップの最終煮詰めの状態を示した。
 Batch No.8-1 と No.8-2の黒砂糖はブロック状に固まらなかった。
 ナイフ切り込み時には軟らかい飴状であったが、一夜放置するとやや硬くなりナイフがはいる状態であった。
 煮詰め不足と考えられたが、今回は再煮詰めは行わず、そのまま乾燥した。


 写真8に黒砂糖の乾燥前後の状態を示す。
No.8-1と8-2は通常の乾燥時間ではまだ湿っていた。


 表1に最終煮詰め時の所要時間とマスバランスを示した。
 また表2には洗浄茎重量あたりのマスバランスを示した。
 黒砂糖の回収率は8.9%であった。

 No.8-1,8-2は乾燥を続行した。
 朝8:00から15:00まで食器乾燥機でときどき撹拌しながら乾燥を続け、3日目に完全に乾燥した。
 黒砂糖の外観を写真9に重量変化を図1に示した。
 写真10は乾燥した黒砂糖の接写画像である。


 研究日誌の目次に戻る