335. サトウキビ収穫期の葉色変化 2021年2月7日
毎年収穫が始まる前のサトウキビの葉は緑色をしているが、刈り取りが始まる12月からしだいに緑色が消失していく。
緑色の消失速度は気温の低下とともに促進されるという印象であるが、本節ではそれを証明することにした。
図1は2016年度から2020年度の刈り取り中のサトウキビ上部の画像を示した。
図1の画像からRGBを測定しG%を計算して測定日に対してプロットしたのが図2である。
いずれの年度もG%(緑色の割合)は経時的に低下していった。
また1月29日に外挿したG%を図3に比較した。
図4に1月29日に外挿したG%と12月-1月の平均最低/最高気温をプロットした。
平均最高気温も平均最低気温もG%と強い正の相関が認められた。
これより、温度が低くなるほど葉の緑色消失が起こりやすくなることが証明された。
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