346. 2021年度の第2サトウキビ畑の出芽 2021年5月3日
毎年5月上旬に第2サトウキビ畑の出芽状況を記録している。
今年は5月2日に各区画の撮影と出芽本数の測定を実施した。
写真1は刈り取りを終えた後のサトウキビ畑の経過であり、写真2は各区画の撮影画像である。
表1に各区画の出芽本数を示した。
表2に2017年~2021年の各区画の出芽本数を示した。
図1に年度別の総出芽本数を比較した。
図2には年度別の前年12月と今年1月の平均最低気温を比較した。
図3に示すように平均最低気温と総出芽本数には強い正の相関が認められた。
これより出芽数はサトウキビ成熟時の気温が大きく影響していると言える。
第335節に述べたように、この時期の気温は葉色の変色にも大きな影響を及ぼしている。
表3には各区画(プロット)の5年間の平均出芽本数を示したものであり、図4はそれを等高線のグラフにしたものである。
これによれば東~南側の区画の出芽本数が多く、北側の区画の出芽本数が少ないことが分かる。
おそらく冬の日光の当たり方および北風の受け方によって区画ごとに温度差が生じ、それが出芽本数に影響するのではないかと考えられる。
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