351. 微生物コロニーの糖蜜発酵廃液脱色 6 2021年6月8日
本節は第284節の続きである。
第284節でも記載したとおり最初に添加したコロニーの微生物はすでに消失し、生育しているのはシアノバクテリアである。
写真1に放置経過を示す。シアノバクテリアは静置するとすぐに液の底に沈降する。
図1に液のRGBの経過を示す。
この期間中RとGは増加し、Bはほぼ0で推移した。
T値(R+G+B)の経過を図2に示す。
T値は2020年末で増加し、その後一定となった。
図3にRGB%の経過を示す。
Rが減少し、Gが増加している。
図4に遠心上清の紫外可視吸収スペクトルを、図5に相対吸光度スペクトルを図6に代表的な相対吸光度の変化を示した。
この放置テストでは脱色度合いはあまり良くなかった。
349節や350節の結果では最終的な相対OD420nmはほぼ0%であるが、ここでは約20%も残存している。
これはおそらく自然に混入したシアノバクテリアの差によるものと考えられる。
沈降したシアノバクテリアは球状のものが凝集したもので、糸状のものは確認できなかった。
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