353. 第3サトウキビ畑の経過18 2021年6月22日
本節は第347節の続きである。
サンプリングのために残した株はこれで最後である。
写真1にサンプリング前のサトウキビ畑全体の状況を示す。
刈り取った株の蘖が野イチゴとともに成長している。
写真2はサンプリング前、写真3はサンプリング後の状態を示す。
写真4は根を除去した茎を3つに分別したものである。
親株は2019年に生育した茎、蘖は2020年に生育した茎、蘖の蘖は2021年に成長を開始したものである。
写真5に親株の茎を解体したときの状態を示した。
写真6は蘖の状態を写真7は根の状態を示した。
表1にサンプリング株各部位の重量測定結果を示した。
図1:緑葉、枯葉とも完全に消失しており、残っている葉鞘も僅かであった。
図2:茎は枯れて水分を失い、その重量は減少している。
蘖の蘖を含んだ根の重量は12月28日以後4回のサンプリングで個体によって大きなバラツキがあるが、傾向としては一定ないし増加傾向にある。
図3:茎1本あたりの総重量は減少している。
図4.図4':各部位の重量比率は以下のような結果であった。
①緑葉:まったく存在しない。
②枯葉:すべて落葉し存在しない。
③葉鞘:枯れた葉鞘が僅かに残っている。
④茎(親株):30%でありピーク時の半分であった。
⑤根:新しく発芽した蘖(蘖の蘖)を根に含めていること、その蘖の根も出てきたことで増加傾向にある。
⑥新芽(親株の蘖):枯れによる重量減少が起こっており、減少している。
⑦新芽(親株の側枝):側枝も葉と同様落下し、残っていない。
図5,図6:2020年12月のサンプリング以後緑葉は0となっている。
写真8に第3サトウキビ畑全体の経過を、写真9~12に芽の生長を測定した株の経過を示した。
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